化粧したい?したくない?

筆者:nanami

わたしと化粧の出会い

わたしが初めて化粧をし始めたのは、高校を卒業していざ大学生になろうという時。それまでは子供ながらにドラッグストアのサンプルで遊んだり、ちょっとした憧れで買ってみるだけで、全く化粧の仕方など知らなかった。だから、わたしもついに大人な女性になれるんだ!というキラキラ感を追い求めて、大学生になる直前の春休みにちょっとずつ練習したのを覚えている。

 

化粧ってしっくりこない!?

ところが化粧をしてみても、いまいちしっくりこない。それどころか、苛立ちさえ覚えた。というのもわたしの目は一重だったので、ネットや雑誌に溢れる化粧のやり方が全く自分に合わなかったのだ。探せど探せど二重の人向けの情報ばかりで、日本人には一重が多いはずなのに一体なぜ?と疑念を抱えながら、しぶしぶ化粧をしていた。

 

大学に入った時、毎日一重の目をアイプチで二重にして大学に通っている子がいた。その子は「わたしはわたしが可愛くなるために、自分のために化粧をしているの!」と言っていた。だけど、わたしはそんなのは大嘘だと思った。そもそも二重が可愛いって、ありのままの自分じゃ可愛くないって、決めたのは誰なんだろうか、そう思った。

 

化粧がしっくりくる時、こない時

そんなもんだから、しばらくわたしは「化粧って楽しくない」という気持ちと「化粧しなくっちゃ」という義務感の間で戦っていた。大学に行くときは基本的に化粧はせずに(だって勉強しにいってるんだもの)、バイトやお出かけの時だけ化粧をしていた。

 

歴代の彼氏達は「化粧をしたくないならする必要はないよ」「化粧をしていてもしていなくても可愛いから気にしないで」とわたしをサポートしてくれたから、苛立ちはなくなっていたものの、化粧は楽しくないという感情だけが残っていた。

 

そんなわたしにも化粧が楽しい!好きだ!と思える瞬間があった。それは、アジア人の女性をターゲットにした化粧品を試した時だった。ブランドのモデルも体型、肌の色、目の形を問わずいろんな人を採用していてすごく共感を持てた。わたしはずっと、「わたしらしさ」に合わない画一的な化粧のやり方、化粧品に飽き飽きしていたのだ。

 

元々服でおしゃれをすることは好きだったこともあり、わたしらしい服に合わせてわたしらしい化粧をすることで、はじめて化粧を楽しいと思えることができたのだ。

 

現在のわたしと化粧

かと言って社会人になった今、毎日化粧をしている訳ではない。相変わらず化粧は面倒だと思っているし、毎日やりたいと思えるほど好きでもないし、特に化粧をすることで仕事のパフォーマンスが上がる訳でもない。したくないときはしていない。

 

ただ、パワフルでいたい時(クライアントとの対面のミーティング等、でもこの場合もいつか化粧しなくてもよいと思えるようになりたい)と休日におしゃれをしたい時だけ週に1-2回ほど化粧をしている。

 

化粧との付き合い方

みんなはどうだろうか。化粧は好きだろうか、嫌いだろうか。したいだろうか、したくないだろうか。

 

化粧が好き!と自信を持って言えるなら、それは素敵なことだと思う。でも、そんなに化粧は好きじゃないな、とか嫌いだ!と思う人も、自信を持って「化粧をしない」という選択肢がとれるような社会になって欲しいなと思う。