『日本の美しいの定義を広げよう』

とうじょうあんな 『日本の美しいの定義を広げよう』

インタビューワー/翻訳:きょうこ

彼女のインスタグラム(https://instagram.com/publictokyo_annatojo?igshid=eh0dyn8mcntw)も必見です!

  1. 簡単な自己紹介をお願いします。名前、DOB、人種・民族、性別、日本に何年住んでいるかなど

今年社会人一年目で、アパレルで販売員をしています、とうじょうあんなです。将来、親が経営している会社を継ぎたくて、そのために必要なスキルを学ぶためにベンチャーで働いています。私の勤めてるアパレルは普通のアパレルとは違って、売上を毎日確認して、戦略シートで計画を立ててと経営を数値化して改善するということを学べる環境です。この点は多分、他のアパレルにはない特徴だと思います。私は自分のことを完全に「典型的な日本人」とは思っていなくて、留学の経験だったり、海外に住んでる親戚もいて、海外とのつながりもあったから、ずっと海外に行きたいと思っていました。小さいころから海外の文化を知りたくて、よく調べてました。でも、実際大人になって社会に出てみて、結構周りが言う意見と自分の意見が違うなと思ったりとか、日本で仕事をしていて、自分の意見をちょっと隠さなきゃいけないっていうのを感じています。生きてて楽で落ち着くなっていうのは日本にいて感じないですね。

  1. (日本国籍の方で海外に住んだことがある場合)何がきっかけでその国に行きましたか?

留学で行った人生初のオーストラリアで自分とは違う文化の人を認めるっていう事を学びました。実際に、私のホストファミリーもフィリピンをマレーシアからオーストラリアに来た人たちでした。また、ニューヨークやロンドンでも別の人種の人たちが一緒に住んでいて、日本とは違う他者を認める文化がいいなと思ってアメリカとイギリスは行きたかった場所でした。実際行ってみて、さらにその良さを実感しました。オーストラリアに半年住んでいて、ワーホリで来ていてオーストラリア育ちじゃないけど、オーストラリアに住んでいますっていう人が私を含めて多かったです。だからみんなそれぞれの文化があって考え方とか違うけど、反発し合うってことはなくて、それぞれの文化がうまく共存しているなって思いました。イギリスもオーストラリアにすごく似てたけど、イギリス人がその社会の主になっている感じを受けました。やっぱりアクセントとかで違いがすぐにわかるから、私はブリティッシュアクセントではないので、現地の人に日本人なのになんでアメリカアクセントしゃべるんだっていう珍しいものを見るように話かけられたりすることはありました。でも、別に差別があるって感じはあまり受けなくて、行ってみたら現地の人もフレンドリーでした。ニューヨークに行った時は、いろんな文化の共存はちゃんとしてるけど、人に興味を持つというよりはいろんな人種がいるのが当たり前で、ニューヨークっていうのはそういうところだからっていう感じでした。私はニューヨークで差別は受けていないんですけど、やっぱり、アジア系やラティーノ系の人で差別にあったっていう人に何人か会いました。イギリスやオーストラリア程ウェルカムな感じではないのかなと思いました。ちょっと東京に似てるかな…?

–London, the UK

  1. ジェンダー問題に興味を持ったのはいつですか?またなぜ興味を持ちましたか?

会社に入ってからジェンダーのことに関心を持つようになりました。会社の上にいる人たちが男の人たちだけで、女性はデザイナーのトップとかクリエイティブな方で活躍しているけど、人事の面で男の人と考え方が違うからか、男の人の方が早く結果出して上にいけるっていう社風があることに入社してから気づきました。実際に売上がランキングとして出るけど、上位は男性が占めていて、「女の人で十位以内に入ったらすごい」みたいな認識があって、「女の人」っていうこの別枠が男の人の方が活躍できるってこと?って思って複雑な気持ちになる時があります。

―その男の人たちの方が早く結果を出すっていうのは、何か仕組みがあるのか、それともその人たちの努力ってことですか?

もちろんその人たちの努力もあるけど、私の会社の主軸店舗がメンズだけ取り扱っていて、昔からある店舗だから常連のお客様も結構多くて、過去の売上ランキングを見てもそこの担当になった男の人たちは常に上位三位にいます。レディースで主軸となるような店舗はまだ作ってなくて、これもなんでかなって疑問に思う事があります。

  1. (外国出身の方も含め海外で生活したことがある方)日本の社会の中で、ジェンダーの面で一番驚いたこと、衝撃を受けたことは何ですか?

ロンドンに行った時に、電車に乗ってて、お母さん、お父さん、子どものある三人家族が乗って来た時に、席が一つしか空いてなくて子どもに座らせるのかなと思って見てたら、お母さんに席譲ってたのを見て、女性に優しい文化だなっていい意味で驚きました。日本ではそういうの見たことないので文化が違うんだなって痛感しました。あと、日本にいると男の人が女の人に話しかける時に、みんな意識してないことだろうけど、変な壁を感じることがあります。でも、オーストラリアで服を買いに行った時に男性の店員さんが友達みたいに話かけてきて、日本で男性の店員さんから話しかけられることあまりないから、男女っていうジェンダーを気にせずいられる環境が良かったです。

―確かに、私も話す言語によって距離の取り方がすごい変わります。

そうですよね。日本語と英語ですごく人格変わりません?私オ―ストラリアで勉強していた時はハリーポッターのハーマイオニー並みに発言してたのに、日本の高校の時は思い返すとほとんど発言してなかったです。

–Brisbane, Australia

  1. ジェンダーの不平等に関する困難や苦労にあなたはどのように対処していますか?

他の人と違って、私はこの会社を使って将来親が経営してる会社を支えて、いづれ継ぐことが最終的なゴールだから、この会社のトップの座を奪いたいとかではないです。むしろこの会社を使ってやろうってぐらいの気持ちで、いろんな経験したり、今までこの会社で女の人がやったことないようなことも、自分の売上を上げて、意見を言っていけばさせてくれる環境ではあるから、自分がこの会社の上司の下で働いてるっていうよりは、自分が経験したいことをただただ積み重ねてくことに集中しています。周りを気にするのはやめるようにしました、考えても組織が急に変わるわけではないので。

  1. 何が助けになりましたか?

私は悩んだ時によく本を読んでいます。特に、インサイトっていう本みたいな心理経済学の本を読んでます。ほんとに悩んでる時ってネガティブ思考に陥っちゃって、人からアドバイスをもらってその時そっかって思っても、それを自分の中でそれをかみ砕いて理解して行動に移すまでに時間がかかっちゃうタイプです。だから本を読んで、いろいろ頭の整理してポジティブな方に考えるようにしてます。私が読む本は人がアメリカの企業で若いころはあまり実績がなかったけど、モノの捉え方を変えてこういう結果を残してますみたいな実際の体験談を読むと自分も頑張ろうって気持ちを切り替えられます。

  1. あなたのどの面が比較的男性っぽいですか?また、あなたのどの面が比較的女性っぽいですか?

男っぽい面の方が私は多いかもしれません。よく女友達と話していても仕事に対して安定だったり、今自分ができることを続けていきたいっていうのがあると思うんですけど、私は男性っぽくて仕事で成功したいというか仕事を軸に考えています。私が将来継ぐ会社は今は染物屋だけど、そこからアパレルっていう事業に展開してブランドを出したいです。お金も大事なんですけど、私が挑戦したいことだったり、もっとこうすれば良くなるのにっていう考えを実現したりしたいです。女性らしい、なんだろう…?あ、これはすごく認めたくなくて、日本で育ったからって自分で言い訳してるんですけど、言い出しっぺは男がすることだっていう認識をしてます。例えば、自分の頭の中にすでにアイディアがあっても、小中高って男の子が何か言ってそれに対して女の子がそうだよねって同意して話を合わせてて、私もその流れについていってました。その癖が今でも少し抜け切れてない気がしてて、それが私の女性らしい一面って言えるのかもしれません。でも、これは悪い点だと思っているので、直したいです。

  1. あなたの仕事または勉強における成功の定義とは何ですか?

私は仕事も勉強も同じ考え方なんですけど、目標を決めてそれに向かってのプロセスが大事だと思っています。常に学び続けられる環境を大事にしていて、例えば、仕事で月400万の売上を出すっていう目標を達成して会社の中でちやほやされるより、次の会社で新たな分野のスキルアップをしたいです。興味あることがたくさんあるので時間はかかると思いますが、全部学びたくて、この過程が自分にとってのサクセスです。

―どうしたら、そんなにモチベーション保っていられるんですか?

私、実は精神的に病みやすくって、気分の上がり下がりが激しいです。何もしたくないなって思うくらい気分が落ち込むことがよくあって、そういう時に、何もしてない時間がすごくもったいないって思います。せっかく生まれてきて、東京に行きたいって言って親の支援で来させてもらえて、英語を学びたいって言ってオーストラリア留学をさせてもらえたから、その後は何もしないって親に申し訳ないっていうのもあるし、私が今までしてきたことが無駄になるようでもったいないです。だったら、辛いこともあるけど自分がやりたいことをやった方が楽しいですよね。

  1. あなたには、 とても重要なメンターや影響力のある人がいますか?

私が高校生ぐらいの時にインスタで見つけた人で、フィリピンと日本のハーフの人で今はアメリカでファッションブランドのPRしている人です。その人はフィリピンで生まれて、中学生ぐらいに日本に来て、文化も言葉も違う中で差別も受けてきた人です。その人はゲイでもあるので周りと違いすぎてすごく自分っていうものを大事にしてる人でもあります。小さいときからニューヨークで働きたいと思っていたから、アメリカに移って最初の一年は無職でアルバイトしかできないような状態だったみたいです。今その人はファッションのPRでいろいろなデザイナーさんやブランドと一緒に仕事していて、その姿を見て私もこうなりたいなって思いました。

―どうやってその人をインスタで見つけたんですか?

私は中学生ぐらいからよくある海外ゴシップオタクで、ビクトリアズ・シークレットに出てるあるモデルさんと一緒に映ってるこの日本人らしき人は誰だろと思って、タグをクリックして見てみたら、すごく楽しそうだし、コメントに書いてることがすごく力強くて、読む人にエネルギーを与えるような文章でした。それがきっかけでその人が書いた本も買って読んで、この人みたいになりたいなって思うようになりました。

  1.  将来の計画は何ですか?
    1. ご自身の計画

すごく綿密に決めてるわけではないですけど、最終的なゴールとしては親の会社を継いでアパレル事業に展開して、日本中心っていうよりはわたしがアルバイトで働いたZARAみたいに海外中心でやっていきたいです。ZARAはスペインが拠点ですが、収益のほとんどは海外からで、私もZARAみたいに多くの国の人々に愛されるブランドを時間がかかるけどつくりたいです。そして、今働いてる会社でいつかもう私は十分学んだなって思う時が来ると思うんですけど、そしたら別の会社で新たなことを学んでいきたいです。

―今の会社でアパレルの運営やサービス面を学ぶという目標を達成したら、次はどんなエリアを学びたいですか?

今後はオンラインで服を売るっていう方向へシフトして行くはずなので、IT関係について知りたいです。あと、最終的に海外を軸にしたブランドを立ち上げたいので、二十代のうちに海外で仕事して海外でどうやって商品を売るのかや会社同士とのやり取りなどビジネスプロセスを勉強したいです。

  1. 社会への貢献

アパレルに今いるから、日本の「美しい」の定義の厳しさを実感しています。これが美しいっていうモデルがすでにあってそれに近い人、寄せてる人だけが美しいとされるこの状況はおかしいと思います。人それぞれ顔や体型も違えば、「かわいい」や「いい」っていう定義も違うので、自分が好きな服を選んで、髪型をして、メイクをして、したくない人はしなくてもいいと思います。みんなが同じような外見にする必要はないです。特に女性で美しいって言われるために努力をしてる人もたくさんいて、その人たちのことを理解はできるけど、私はそうしたいとは思いません。私が自分のアパレルブランドを立ち上げたら、サイズが合うのがなくて気に入った服をあきらめることがないように幅広いサイズで提供したいです。実際に、今のアパレルでも海外からきたお客様で服のサイズが小さすぎてあきらめなきゃいけないっていうこともありました。だから、日本のブランドだけど、いろんな人が着たい服をきれて着れて、社会にある「美しい」の定義を広げられるようなアパレルブランドにしたいです。

あんなさんの今後の活躍がますます楽しみですね!彼女のInstagram(https://instagram.com/publictokyo_annatojo?igshid=eh0dyn8mcntw)でさらなるインスピレーションを得ましょう!

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